カメラ初心者向け一眼レフカメラレンズの種類!選び方と使い方を学んで理想の写真を撮ろう!

フォトコラム
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一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを購入したけど、レンズの種類が多くてどれを買えば良いかわからない…、そんなお悩みをお持ちの方も多いと思います。レンズの特徴を知ると、自分が撮りたい写真に適したレンズがわかるようになります。そうなると、より一層素敵な写真が撮れるようになります。今回はそんなカメラ初心者さんに向けて一眼レフカメラのレンズの種類を解説します。

一眼レフカメラレンズの種類を学ぼう

  • レンズの基礎知識
  • 「ズーム」と「単焦点」の違い
  • 広角レンズ
  • 標準レンズ
  • 望遠レンズ
  • 超望遠レンズ
  • マクロレンズ

レンズの基礎知識

レンズの違いを知るために、まずはレンズの違いの確認の仕方と用語の意味を知りましょう。よく使われる用語を理解できると、レンズ選びの際にも役立ちます。

レンズについて

レンズの特徴についてはそのレンズの名前で判断できます。レンズの名称は「NIKKOR Z 28mm f/2.8」「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」のように表記されます。どのメーカーでも共通している部分が「〇〇mm」と「f/〇〇」の部分です。
「〇〇mm」の箇所は、レンズの「焦点距離」を表しています。後ほど詳しく解説しますが、数値が低いほど広角に、高いほど望遠になります。数値が1つだけ表記されたレンズは「単焦点レンズ」と言い、焦点距離が固定です。
「f/〇〇」の箇所は、レンズの「開放F値」を表しています。F値とは、簡単に言うとレンズに入る光の量を決められる数値で、低いほど明るくなります。開放F値は、そのレンズで設定できる最も小さいF値を表しています。こちらも後ほど詳しく説明します。

焦点距離、画角

「焦点距離」とは、レンズの中心点とイメージセンサーとの間の距離を示します。28mmや70mmなど、mm(ミリメートル)の単位で記されます。焦点距離の数値が小さいと、被写体が小さく写って画角が広くなります。反対に焦点距離の数値が大きくなると、写る範囲は狭くなり、被写体を大きく写せます。一般的に焦点距離が35mm以下の、広い範囲を写せるレンズを広角レンズと言い、焦点距離が85mm以上の遠くのものを大きく写せるレンズが望遠レンズと言います。

「画角」とは、レンズが撮影できる範囲の広さを示す角度で、簡単に言うと写真に写る範囲の広さのことです。画角が大きく、広い範囲を移したいときは、焦点距離の数値が小さい広角レンズを使います。逆に画角が小さく、遠くの被写体を収めたいときは、焦点距離の数値が大きい望遠レンズを使います。

F値

「F値(えふち)」とは、写真の明るさやボケ具合を調整する重要な要素です。(「絞り値」とも呼ばれています。)F値が低いと光の量が多くなり明るい写真になります。さらにボケの量が大きく撮りたい被写体以外がボケるようになります。F値が高いと光の量が少なくなり暗い写真になります。またボケの量が小さく、写真全体がはっきりと写るようになります。

イメージセンサーサイズ

イメージセンサーサイズとは、レンズから受けた光を電子信号に変換する、イメージセンサーの大きさのことです。このサイズが大きいほど1画素に対してより多くの光を取り込めるため、大きければ大きいほど画質が良くなり色の表現が豊かになります。一般的な一眼レフにおいては「APS-C」と「フルサイズ」の2種類のセンサーサイズが出てきます。レンズも「APS-C」と「フルサイズ」で異なるので、ご自身のカメラがどちらか確認してからレンズを買うことをオススメします。

マウント

マウントは、カメラ本体とレンズを接続するアダプター部分のことです。カメラはどのレンズでも接続できるわけではなく、このマウントが合っていないと装着できません。カメラメーカーによって異なるのと、同じメーカーでもマウントが異なる場合もあるので、注意が必要です。

他のカメラ用語は下記の記事をチェック!

「ズーム」と「単焦点」の違い

焦点距離を変えられるかどうかで「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」の2種類のレンズに区別できます。まずはズームと単焦点がそれぞれ何を意味するのかをよく理解しておきましょう。

ズームレンズ

ズームレンズとは、焦点距離が可変のレンズで、撮影時に自由に焦点距離を変えることができます。ご自身のレンズに「16-50mm」のように2つ数字が書いてあり、回すことができたらズームレンズです。カメラを始める方におすすめの、レンズとカメラが一緒になっている「レンズキット」をご購入されると、最初に付いてくるレンズは大体が「ズームレンズ」だと思います。
ズームレンズのメリットは、自由自在に焦点距離を変えることで、好きな画角に調整できる点です。例えば「16-50mm」のレンズであれば、16mmの全体を広く写せる広角の画角から、50mmの目で見る風景に近いナチュラルな画角まで、好きにその場で調整して撮ることができます。1本のレンズで様々な被写体・シーンに対応することができます。
デメリットとしては、後述する単焦点レンズよりF値が大きくなりがちです。そのため比べると写真の明るさやボケ感は劣ることがあります。またズームできる分、レンズの重さが重くなりがちです。

単焦点レンズ

単焦点レンズとは、焦点距離が固定されているレンズです。例えば「28mm」と表示されているレンズだと28mmの画角でのみ撮ることができます。一見すると先ほどのズームレンズより不便そうですが、焦点距離が変更できない分、大きなメリットがあります。
それはF値が小さいレンズが多いことです。F値が小さいと写真が明るくなり、ボケを生かした写真が撮れるようになります。被写体をより際立たせることができ、暗いところの撮影でもブレやノイズを抑えられるので、条件が合えば非常に使い勝手が良いです。また軽量で、価格も同じスペックのズームレンズと比べると安いこともメリットです。

広角レンズ

一般的にフルサイズ換算で35mm以下の焦点距離のレンズを広角レンズと言います。(APS-Cであれば、16mm〜24mm程度が広角レンズです。)広い画角で撮影することができ、背景にもピントが合って見えるのが特徴です。被写体との距離感を強調することができ、より立体的な写真を撮影することができます。風景写真や建築写真、集合写真など、被写体全体を広く写したい場合にオススメのレンズです。また、さらに広い範囲を移せる超広角レンズや、180度撮影ができる魚眼レンズなどもあります。

標準レンズ

焦点距離が50mm付近のレンズを標準レンズと言います。(APS-Cであれば、35mm程度が標準レンズです。)この焦点距離では、人間の視野に近い範囲の撮影ができ、被写体を自然に捉えることができます。そのため様々なシーンで使われる汎用性の高いレンズです。また、眼で見た時の感覚に近いので、構図を決めやすいというメリットがあるレンズです。最初に買う初心者用のレンズキットには、標準ズームレンズがよく付いています。

望遠レンズ

フルサイズの場合、焦点距離がおおよそ85mm以上のレンズを望遠レンズと言います。また、70mm~135mmあたりの標準と望遠の間を中望遠と言ったりもします。焦点距離が長く画角が小さいため、遠くにある被写体を拡大して撮影できるレンズです。背景のボケが大きく、美しいボケ味を表現できることや、遠近感が圧縮されて背景が被写体に寄っているように見える「圧縮効果」が主な特徴です。大きくボケた背景をバックにしたポートレート撮影や、遠くのスポーツ選手、野生動物などの撮影に向いています。

超望遠レンズ

焦点距離が望遠レンズよりもさらに長く、現在では400mm相当のレンズが超望遠レンズと呼ばれています。(定義がはっきりしておらず、300mm以上のレンズを超望遠レンズということもあります。)被写体を大きく拡大できるため、物理的に近づくことができない高所にある建物や、警戒心の強い野生動物、肉眼では遠く離れていて見えずらい月などの撮影に向いています。また超望遠レンズを使うと、望遠レンズよりも圧縮効果が強くなるので、さらに背景と被写体が近くなりダイナミックな写真が撮れます。

マクロレンズ

マクロレンズとは、小さな被写体を大きく写すことを得意としたレンズのことで、単焦点レンズであることが一般的です。撮影倍率が大きく、接写撮影に特化しており、草花の葉脈や植物についた水滴、小さな虫などを撮影することができます。肉眼で見るのとは全く違った世界が見えるので、とても魅力的なレンズです。

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レンズまとめ

今回は撮りたい写真に適したレンズを選べるようになるための、「レンズの種類」についてのご紹介でした。レンズの違いがわかり、使い分けられると様々なバリエーションの表現ができるようになります。実際に撮影するときに意識するとより詳しくなれると思うので、沢山撮影してレンズを使いこなしましょう!

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